同じ人間でも、どうせなるなら・・・
3連休の最後に、全くもって不愉快なことがあった。
夕食を食べにいったときのことだった。
狭い席に案内された。
それは、店がちょうど混んでいる時間だからしょうがない。
問題はここから。
テーブルと、テーブルの間の狭いスペースを横になってカニ歩きのようにして、席にたどりつこうとした。
しかし、隣の席に座っている人の荷物が、今から座ろうとしているスペースの近くまで、侵入していた。
それを避けるように、席に向かった時、たぶんジャンバーかなにかが触れたのだろう、醤油の瓶を落としてしまった。
あわてて、拾ったが、床に少し醤油がこぼれてしまった。
そして、靴にも。
少しとはいえ、隣の席の人にも、飛び散っているといけないので、ざっと確認して、
隣の人と、店の人に「ごめんなさい」と謝った。
その時、隣の人からは、何も反応がなかったので、
「大丈夫だったんだな。よかった」と思っていた。
そしたら、しばらくすると、おもむろに、ナプキンを取り出して、あちこちをなんだか拭きはじめた。
やはり、飛び散っていたのか?と思い、もう一度「すみませんでした」って、謝った。
それでも、やはり反応はない。
見ると、醤油が飛び散っているという雰囲気もない。
まっ、いいか、と思い、
食事をしていると、いつまでも、あちこち拭いている。
そのうち、「そこまでは・・・」と思える、反対側の遥か遠くまで。
でも仕方ない。
まぁ、こちらが悪いんだし。
少々、気分悪いけど、我慢して、と。
ただ、最後にキレたのは、
帰るときに店員をわざわざ呼んで、しかも、忙しそうにしている店員をだ。
ひとしきり、文句を言っていた。
こっちに聞こえるように言っていたのだろうと思うが、
だったら、直接言えよ!
久しぶりにキレた。
しかし、そんなことで、喧嘩しても大人げない。
そこは、グッとこらえて、店員さんには、心の中で、「ごめんなさい」とつぶやいた。
原因を作ったのは、こっちだし、
元はと言えば、悪いのも、こっちだけど。
でも・・・
こういう人に限って、他人の失敗には、ネチネチするのに、
自分が失敗したときには、すぐ逆切れしたり、言い逃れするんだよな、きっと。
って、偏見で人を見てはいけないが。。。
気分悪いまま、家に帰る途中、道に帽子を落としたらしい。
後ろから、少し年配の女性が、帽子を拾って、声をかけてくれた。
落としたところを見ても、見て見ぬ振りをしたりすることもあるのに、
わざわざ、追っかけてきてくれた。
うれしかったし、気分も晴れた。
どうせなるなら、こういう人になりたい。