「気持ちのいい」練習と「気持ちの悪い」練習。


「気持ちのいい」練習とは、ミット持ちのトレーナーがうまくて、蹴りやすかったり、
スパーリングの相手がうまくて、かみ合ったスパーリングができたと感じられる、
練習が終わった後に、いい余韻が残る、文字通り「気持ちのいい」練習である。
例外もあるが、いつも通っているジムでの練習は、このカテゴリーに入る。


逆に、「気持ちの悪い」練習はというと・・・?


それが、まさに昨日の練習。
ミットを持つトレーナーが下手なんではなく、エムゴーの弱点を知った上で、
それが、浮き彫りになるような持ち方をする。
そして、その弱点を矯正するような練習へとつながる。


ミットを蹴りながら、自分の弱点が浮き彫りにされ、
しかも、弱点なんだから、矯正しようとも、簡単にできるわけでもない。
結局、フラストレーションがたまるのだ。
なので、名づけて、「気持ちの悪い」練習。


それに加えて、昨日の練習は、ウォーミングアップから終了まで、休みなく動きっぱなしで、練習が終わる頃には、立っているのが、つらいぐらいに疲れる。
昨日も、始めて参加した2人が、2人とも練習中に、グロッキーになっていた。
そういう意味でも、「気持ちの悪い」練習なんだが・・・。
それはさておき。


ただ、この「気持ちの悪い」練習(前者の意味の)をきっかけにして、
今まで、幾度となく、弱点を克服してきたからこそ、やめられない。


「気持ちのいい」練習ばかりが続いて、
自分がうまくなっただとか、
調子がいいだとか、
そう思っていても、
それが間違いではないにしても、たぶんに勘違いも含まれている。


そんなときに、もう一度原点に戻らさせてくれるのが、「気持ちの悪い」練習だ。
昨日も、欠点を何箇所か指摘された。
蹴る時の、体のねじりを、ぎりぎりまで我慢して、瞬発力でインパクトする。
(これができれば、タイ人のように、素早くて、しなるような蹴りになります)
とか、いろいろ・・・


求められていることが、どんどん高度になっている。
それだけうまくなってはいるのだろうが、頂上は、まだまだ見えない。
今は、そんな状況なんでしょう。
ひとつひとつ課題を克服して、上っていくだけだ。