そう甘くはない。この世界。


練習に向かう前に、火曜日の練習をイメージしてからむかった。
いいイメージのスパーリングを、今日の練習でも、再現しようと考えて。
その積み重ねが、自信となるはずだから。


今日も、火曜日と同じプロとスパーリングをした。
火曜日が、フロックでないことを証明するいいチャンス。
スパーリング前にもう一度、前に、前にと、距離をつめていくいいイメージを自分に植え付ける。
「前に出る。前に出る。」
と何度も、何度も自分に言い聞かせる。


そして、スパーリングにはいると・・・。
そんなに甘くはなかった。
相手は、やはり、さすがはプロ。
同じ轍は踏まない。
なんと、前蹴りを多用してきた。


無理矢理にでも、前に出ようとすると、前蹴りで、押し戻されてしまう。
それでも、また前に出るのだが、また、前蹴り。
たまに、攻撃の届く距離に入ったかと思うと、さっと逃げられてしまう。
完全に、動きを読まれていた。
おまけに、攻めのパターンも、コンビネーションも、ワンパターン気味だった。


今日は、自分から攻めたというより、
攻めさせられたという感じで、そこを狙われて、カウンターを食らった。
完璧な、カウンターパンチを2、3発。
しかし、クリーンヒットは5ラウンドで、それだけだったと思う。
そういう意味では、まあ良かったのか、その点では。


良かった点は、
落ち着いて、相手を見て、ガード、ブロックがある程度できていたこと。
蹴られ続けたが、それでも、前に出て行けたこと。
ロープやコーナーに詰まる場面がほとんどなかった。
そういう意味では、やられながらも、進歩はしていると考えてよいようだ。


きっとそうだ。そうだ。



そして、この次のステージは、
自分のペースで、試合を作ることなんだろうな。